豚を飼う 肉質は大事

美味しい豚肉とは?これは私の見解ですが、豚赤身の細胞のキメが繊細で保水性が高く且つ柔らかい。
そして脂身は、程良い融点を備え、融点は高すぎず低すぎず。
赤身と脂身と細胞のきめ細かさなどにより左右すると考えます。非常に微妙です。
では、農場による肉質を決める要因を列記してみたいと思います。全ての項目が肉質に影響を与えますので、美味しい豚肉作りはご苦労があります。
では各項目を見て行きましょう。

①品種

デュロック種・ランドレース種・大ヨーク種・中ヨーク種・バークシャー種・アグー種などがあります。
以上の純粋種を飼育されてる方もありますが、一般的にはこの種をクロス交配し雑種にして、雑種強勢を利用して生産される方が大半です。
又海外からハイブリッド会社から豚を輸入してしている生産者も多くなりました。理由は優良な純粋種を維持して行くことはとても難易度が高いからです。
そして、純粋種単体でも個体差があります。それを見極めるのは、肉質を確認し統計的に見て行かねばなりません。
一つ言えるのは、生体から肉質を見極める能力が管理者にあると品種選びに違いが出ます。
以上は品種についてザックリ触れさせて頂きましたが、もう一つの豚の選択肢があります。
それは、病気の少ない豚を導入することです。どんなに良い資質を持った豚であっても、病気を持ち込んでしまうと、
農場全体の豚に感染し、肉質どころの話では無くなってしまいます。
それを最小限のリスクにとどめるのは、SPF豚(特定病原菌を保有してない豚)の導入がとても有効です。
又農場に新たに豚を導入する場合は、人工授精で導入し、外部からの疾病リスクを抑制する方法も有益です。
アボカドポークはSPF豚を特定の農場から導入しております。健康に育った豚肉であることは、肉質を語るなら必数条件ですね。

②飼料

一般的には、配合飼料メーカーの飼料を与えます。配合飼料メーカーが配合割合を決める飼料と、生産者が決める飼料があります。
配合内容は肉質に影響を与えます。
多くはありませんが、食品残渣を利用して自家配合で作った資料を与える生産者もあります。
同じ食品残渣でもマッシュで配合する方法と液状にして与える方法もあります。
良質の豚肉を安定して生産するには、配合飼料が一番安定します。食品残渣利用は、仕入が安定しない為、
結果コストダウンは期待できますが、肉質はオススメできません。
アボカドポークは、配合飼料メーカーの飼料から自分の農場の豚に合う飼料を選抜し、そこにアボカドオイルを吸着させた補助資料を与えてます。

③環境

環境とは豚さんの豚舎内の住みよい環境のことです。豚は豚舎の中の豚房で過ごします。この環境が豚の健康状態に大きく作用します。
良い空気(換気を考え風速や温度・湿度も管理される)を豚に提供せねばなりません。
豚はあの大きな鼻の穴から空気をタップリ肺に吸い込みます。なのでよどんだ空気を吸い込み続けると肺炎になりやすいのです。
よく豚舎は臭いと言われます。人も臭ければ、豚にも良いことはありません。
臭い農場の豚は、肉も臭かったりしますし、病気になりやすい環境と言えます。私の農場は、全く臭くありません。
又豚もゆったりとしたスペースを確保すると確実に健康に育ちます。一般的な肥育豚舎は豚1頭あたりの豚房面積は1㎡と言われてます。
中にはそれを切る面積しか与えない農場も現実には、存在します。豚も気の毒ですね。
アボカドポークは、豚1頭あたりの豚房面積は3㎡を目安に飼育しております。
後は一見は百聞にしかず こちらの動画で確認して下さい。

まとめますと、健康に育てるための豚に与える環境は、良い空気そして無臭・ゆったりとした豚房スペースが必数になります。

④水

私は水には決して詳しい訳ではないのですが、私は生産者でも有りハムソーセージの加工もしているので、
仕事柄多くの生産者さんの豚肉を食べる機会があります。
生産者さんは各自が自信を持った豚肉生産をされています。時々ですが豚に飲ませている水の話が出ます。
それを肉と比較すると天然の清水などを与えてる農場は肉が美味しいのです。
人が飲んで美味しいと言われる水は、天然水であったり、活性水であったり多種にわたってあります。
やはり豚も生き物、体に良い美味しい水を与えることが重要です。良い水がでる場所で養豚場が作れるわけでもありませんが、
選べるなら迷わず美味しい地下水が出るところが理想です。
アボカドポークは、地下水を与えてます。農場は高台の頂上にあるので、井戸を掘り中腹から汲み上げております。

⑤管理者

肉質を語る時、外せないキーワードは管理者です。養豚に限らず生産することは、人が関わり管理されるので、
管理者の考え行動が豚の健康に大きく影響します。
養豚は豚が健康に育ち、美味しい豚肉を提供することにあります。その管理者は、豚第一主義で豚のこと考え行動します。
養豚管理者は、日々が勉強、日々が研究であり、自己研鑽の場であることを認識していることは当然です。
アボカドポークの農場は、私の息子夫婦が管理しています。今日も豚達に語りかけていると思います。

美味しい豚肉生産は以上の5項目で大半が決まります。